ネットワーク上にいる,僕のナレッジナビゲーター。幾億の知識を携え,的確に答えと指示を与えてくれる。夢見る機械,と,僕たちは彼を認識する。
インターフェイス技術を開発しているアルバート社が,自然言語を理解するサーチエンジン「アルバート」のデモを公開した。アルバートは,ファスト・サーチ&トランスファー社のサーチエンジンを使い,結果を表示する。日本語はまだ使えないが,英語では十分役に立ちそうだ。
つまりこれ,機械的な検索エンジンに,人間の言葉が通るようにインターフェイスを改良したもの,と捉えられる。人間は端末にナレッジナビゲータ(過去記事)を求め,気軽に話しかけ,その言葉を理解し,それによって作業を滞りなく進めてくれることを希求する。パーソナルコンピューターは,どのような紆余曲折があろうとも,そんなインターフェイスが理想としてあり,進化していく。ワイヤード自体も,そのようなインターフェイスを望んでいる。
ようはインターフェイスなのだ。行える作業ができたら,あとは人間にそぐうインターフェイスが作られればいい。こちらの反応を受け止めたり,その言葉を理解したり,そういうギミックを取り入れながら,より理想のナレッジナビゲータが誕生していく。アルバートも,「何か」もその過程なのだ。
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